なりきりバトン:ヴィンセント編
 
<Part 1>
 
 回答者:ヴィンセント・ヴァレンタイン
 

 

 

 

■理想の恋人像を教えて下さい。

「え……あ、あの……そ、そうだな……私が不出来な人間なので……それでもいいといってくれる者なら……」

ヤズ:ヤダなァ、それじゃあ、『理想の恋人像』になってないじゃない(笑)

クラ:じゃ、代わりに俺が答えてやるッ! あのね、剣の腕がたって、強くて、やさしくて、エッチ上手くて、綺麗な蒼い目の……

セフィ:なんだ、オレだったのか。早く言え、ヴィンセント

クラ:ちょっ……何なの、アンタ? 引っ込んでてよ! 

 

 

■恋人選びにて見た目と性格の重視する割合は?

「性格……人間性はなによりも重要だと思う。見た目はそれほど気にならない。あ、ああ、クラウドはとても可愛らしいと思うが」

クラ:聞いたか、コルァァ! 皆の者ーッ!

 

 

■今日1日は好きな人と一緒。あなたの考えるデートプランは?

「ああ、そういうことは……私は本当に不得手で……したことがないから。いつも相手がいろいろとセッティングしてくれる。どこに連れていってもらっても、目新しく楽しいことがあるが、どちらかというと、人の少ない静かな場所がいい。……え? もし、どうしても自分でしなければならないとしたら……?

 ん……そうだな。相手の嗜好を考慮するのはもちろんだが……ええと……クラウドはどこか行きたいところがあるのだろうか?」

クラ:ホテル! 家だと落ち着かないんだよねー。新型のラブホとかがいい!

ヤズ:……サイテー……こんな恋人、絶対ヤダ。

セフィ:まったくだな……いきなりホテルとは……ハァ、やれやれ、情緒もクソもない。

クラ:ええ?ちょっ……い、いや、だって、俺はただ……

ヴィン:………………

クラ:ヴィンセントまでそんな目で見ないで〜ッ!

 

 

■好きな人とカラオケに行く事になりました。どんな歌を歌いますか?

「私は……その……歌は不得手なので……」

 

 

■夜の遊園地二人で観覧車に乗りました。ドキドキのクライマックスにて手を繋ぎますか?繋がない?

「ええッ……? い、家の中ならまだしも……外でそんな……」

クラ:はーいッ!繋ぐッ! 繋ぎます!

セフィ:てめェに訊いてるんじゃない! 発情期のガキが!

ヤズ:うーん、でも、外とはいっても、観覧車だからね、密室だから。見られる心配ないじゃない。

クラ:なんなら、それ以上のことだって……

ヴィン:……よ、よしなさい……みっともない……

 

 

■楽しいデートもあっという間。いつのまにか終電もなくなってしまいました。相手に何て言う?

「え……あ、ああ……す、すまない、私がぼんやりとしていたせいで……そ、その……タクシーを……」

クラ:ちょっ……ヴィンセント、そうじゃないでしょーッ!?

セフィ:ギャハハハハ!

ヤズ:うーん、ヴィンセントらしいねェ(笑) でも、女の子には、かえってこういう誠実なタイプの方が好かれるんじゃ……

クラ:ヴィンセントの恋人は俺!女がどう思うかなんてカンケーない! はい、ヴィンセント、やり直し!

 

 

■相手を気に入ったアナタ。告白は自分から?それとも待つ?

「そ、そんな……自分からなど……と、とてもとても……私のような者に、埒もないことを告げられては……きっと迷惑を掛けてしまうだろうし……と、とうてい、そんな勇気は……」

クラ:うん、俺が言った。「一緒に住もう! ずっと一緒に居よう!」って

セフィ:あー、だろうなァ。まぁ、十中八九おまえからだと思っていた。

ヤズ:俺なんて、「十中八九」どころか、百中99.99999%は兄さんからだと思ってたよ。

セフィ:というか、クラウドのクソガキが掻き口説いたんだろ。一緒に来てくんなきゃ、死んじゃう!とか泣き叫んで。どっちから言うだのなんだのという話ではないな、アホらしい。

ヤズ:同感。

クラ:そ、それは……そ、そうかも知れないけど……でも、来てくれたんだからいいじゃんッ! アンタらがヴィンセントに逢えたのは俺のおかげなんだぞ、コノヤロー!

 

 

■ずばり!今好きな人や気になる人はいる?

「え……? あ、あの……それは……やはりクラウドと一緒に住んでいるのだから……」

セフィ:現在はオレも同居人だ。

ヤズ:あ、俺もだね。カダたちもそうだよねー

クラ:ちょっ……アンタたち、もう黙っててくれないッ!?

 

 

■最期に一言。(本来ならここで次の方へバトンを回します)

「まともに回答出来た設問が少なくて申し訳ない……その……私は面白みのない人間で……気も利かないし……こういった話は、私などよりセフィロスやクラウドのような人物にしたほうがよいのではないかと……その……」

クラ:おくゆかしい、ヴィンセント、可愛い!!

ヤズ:ホント、可愛い!

セフィ:あー、可愛い可愛い……って、アホか、おまえら?