エッチしよーぜ!
 
 
 
 
 

 

    

「オスカー.....ああ.....もっと.....もっと」

「リュミエール、いいのか? 気持ちいいか?」

「あっ.....はい.....はやく.....くださ..........

「なにを?」

「イジワルを言わないで.....おねが..........

 水色の双眸から、真珠の粒がしたたり落ちる。それは銀の睫毛にからまり、こめかみを伝うとそっとシルクの枕に吸い込まれていった。

 はぁ.....と熱い吐息がもれる。ひくひくと痙攣する薄紅色の肢体は、次の快楽を欲して、艶かしく蠢くのだ。

 

.....ああ.....オスカー.....はや..........

 うわごとのようにつぶやく桃色の唇が愛おしくて。

「あ.....もぅ.....がまんできませ..........

「どうして欲しい?」

「オスカー.....いじめないで.....

 その言葉に、己の股間がいきり立つのを感じる。灼熱の衝動が身を焦がし、目の前の真珠色の恋人をめちゃくちゃに蹂躙したくなる。

.....いいぜ、じゃあ、してくれ.....

 オスカーが言った。本当は子猫のように甘やかして、彼の望むことはなんでもしてやりたくてたまらないのだ。だが、ここは敢えて主導権を誇示する。

 言われるがままに、身を起こし、おのれの股間に這い蹲るその様が、可愛くて可愛くて、食べてしまいたいくらいだ。

 水の守護聖の細い指が、おのれの熱い象徴にからまる。何の躊躇もなく舌を這わせるリュミエール。小さな唇に含みきれず、それでも必死に奉仕する姿が、さらにオスカーを高ぶらせるのだ。

 リュミエールがそれを舐めながら、上目遣いにオスカーを見つめた。満足してくれているのか、どうなのか、不安げな瞳に、やさしく微笑んでやる。

 炎の守護聖は、そっとリュミエールの頬を撫で、口唇をそこから外させた。これ以上、続けられたら、彼を満足させる前に、埒を開けそうになったからだ。

 銀の光が、ぬるりと糸をひいた。

 

「脚を開いて.....

 やさしい命令に、恥じらいながらも従う水色の恋人。初々しいその様が愛おしくてならない。

「もっとだ.....

「は.....はい.....

 羞恥を呼び起こす彼の指示に、なかなか満足のいく反応を返せない、幼い水色の守護聖。オスカーは白い膝に手を掛け、それを手伝ってやった。

.....力を抜いていろよ.....

 怖がらせないように、耳元で低くささやくと、青銀の天使の深奥に、熱くたぎった欲望を深く埋めた。

「ああっ! ああーっ! オ.....オスカーっ!」

「いい子だな.....そう.....感じたままに.....

「うっ.....あっ.....ああん! ああ、オスカー、オスカー!」

「いいだろう?」

「はい.....はい.....奥まできて.......... あっ.....あん、気持ちいい.....キモチイイです.....っ!」

 真っ白な肢体を、ぎりぎりまでしならせ、水色の恋人は悦楽の涙をしたたらせる。

 

 体力が全く違うのは十分に理解している。その肉体を見比べただけでも一目瞭然だ。

 わかっていても、そこまで熟知していても、もはや制御が効かない。

 灼熱の欲望を打ちつけられ、青銀の天使は、幾度も絶頂を極め、歓喜の悲鳴をその薄い口唇からほとばしらせた.....

 

  

「ああ、リュミエール.....おれのリュミエール.....大好きだ.....

....................

「愛しい俺のリュミエール。一生放さないぜ.....!」

..........オスカー..........

「ああ、もっと.....リュミエール〜っ!」

「オスカー! .....オスカー!」

 耳元に響く、おのれよりも低い声に、炎の守護聖は徐々に覚醒した。

.....あ、ああ?」

「この腕をはなせ.....私はリュミエールではない! 仕掛人が眠りこけてどうするのだっ」

「ぎゃっ! クラヴィスさま〜っ?」

 オスカーは飛び起きた。傍らにはなんとゼフェルとルヴァがあきれ顔で立っている。

 あちらには昏睡状態にはいったオリヴィエが、机につっぷして眠っている。

  

 .....突撃レポート寝起き編vol.7〜っ!

 

 オスカーは唐突に意識をとりもどした。

 仕掛人であったおのれの役割を果たした憶えはない。

 いやさ、それよりなにより、この状態は?

 

 オスカーはクラヴィスの私邸で、眠っていた。

 正確には彼の寝室で、主の闇の守護聖を裸の胸に抱いて。

「ぎゃああん! うああん!」

 という超音波は光の守護聖のものだ。

.....今のはいったい.....?」

 オスカーは呆然とつぶやいた。あまりにもリアルな夢。最愛の人の歓びの表情まで、まぶたに焼き付いている。

 

 オスカーは次の瞬間、ハッとおのれの股間を凝視した。

 .....と、間髪いれぬ闇の守護聖のひややかな一言。

  

.....私を抱いて.....夢精とは.....信じられぬ輩だな.....

  

 クラヴィスの言葉以上に、おのれがわからなくなるのは、オスカー本人であった。

 

 .....この一件を彼の最愛の奥方の耳にいれぬよう、炎の守護聖は心身症になるほど、周囲の雰囲気に気を配っていたという.....