『奴隷調教2~愉悦の孔奴隷~』
 
<最終回>
 
 KHセフィロス
 

 

 

「それでは俺はこれで」

 レオンがさっさと部屋から出て行く。ジェネシスはレオンに言われたとおり、バラ鞭を持って戻ってきた。

「さて、お尻へのお仕置きも何度目だろうね。いいかげん毎日、鞭ばかりもらっていると、真っ赤に腫れ上がって元に戻らなくなってしまうよ」

 ジェネシスは私の状態を前のめりに倒し、縛られた尻がよく見えるように持ち上げた。

 

「今度はお尻叩き三十回だ。ご主人様のいうことが聞けない孔奴隷にはお灸を据えてあげないとね」

 パシーン!

 ビシッ!

 バシッ!

「あぅッ!あひッ!」

「お仕置きされているのに、いやらしい声を上げているね。この淫乱マゾ奴隷!」

 ビシッ!

 パァン!

 パシーン!

「あぁんッ! あうッ!」

「総統の命令は絶対なんだよ。どれほど恥ずかしくても言われたとおりにするんだ」

「あッ……あんッ……」

 ビシッ!

 パシッ!

 パンッ!

 

 永遠とも思われる打擲は、ようやく「三十回」とジェネシスが言うことで終わった。

 

「姿勢を崩さなかったのはえらいけど、今度からは自分で数も数えるんだ。さぁ、お仕置きが終わったよ」

「……あ、孔奴隷に……お、お仕置き、ありがとうございました……」

「よろしい。それじゃ、ロープを外してあげるから、お風呂に入りなさい」

 ジェネシスはやさしい手つきでロープを外し、私は湯に入った。

 

 

 

 

 

 

 湯から上がると、ジェネシスにベッドの上で四つん這いになるように命じられた。

 塗り薬を取り出し、赤く腫れた尻にたっぷりと擦り込んでくれる。

「あ……あん……あふぅ……」

「これですぐに腫れもひくだろう。今日はたっぷりとお尻を叩かれたからね。でも、君がいい孔奴隷になれば、鞭をもらうことも減るだろう」

 そういいながら、広い範囲へ塗り込んでゆく。

「もっともお仕置きが大好きなマゾ奴隷なら、話は別だけどね」

 クスクスといたずらっぽく彼が笑った。

 

「さぁ、しっかり塗り込んだよ。これでもう服を着てもいい」

 とジェネシスが言った。

 私にはもう帰りの扉が見えている。

 それはジェネシスも同じだろう。

 

「ふふ、この裾の長い衣は本当に君に似合っているね、って前にも言ったよね。これを着た君は、とてもいやらしい孔奴隷なんかには見えないよ」

「…………」

「さぁ、もうそろそろ元の世界へ帰る時間だ」 

 ジェネシスが私に手を差し伸べた。大人しく私は手を預ける。

 ジェネシスは革手袋のまま、私の手を取ると、扉の前まで連れて行ってくれた。

 

「じゃあね、『また』……『セフィロス』」

 いつものように微笑むと、私を元の世界へ戻してくれたのであった。