~この手をとって抱き寄せて~
 
<17>
 KHセフィロス
 

 
 

 

 

「言っておくが一本鞭は痛いよ。きっとお尻が腫れ上がってしまうかもね」

「あ、あふ……『孔奴隷に鞭をお願いいたします』」

「そうか、よし。きちんと我慢するんだぞ」

 そういうと、ジェネシスは鞭を振るった。

 ピシーン!

 と鋭い痛みが尻に走った。

「あぁん!」

 高い声が上がる。

「そら、孔奴隷の尻に鞭をあげるよ。腫れ上がって、もっともっといやらしいお尻になるようにね」

 パシーン!

「あひぃ!いた……痛いッ」

「痛いだけじゃないんだろう。そら!」

 ビシッ!

「あぁん……!」

 パァン!

「痛っ……!あぁッ……中に欲しい……ジェネシス」

「お尻を打たれて感じちゃった?もう中に欲しい」

「欲しい……!中をいっぱい突いて……!」

「いいだろう。まる出しの恥ずかしい孔を可愛がってやろう」

 まるで『総統』そのもののようにジェネシスがささやいた。

 サイカフスに縛められた私は、足を開いて尻を突き出したうつ伏せの体勢しかとれない。ジェネシスがいうように、恥ずかしい部分は丸見えになってしまっている。

 ジェネシスは寝台に乗り上げると、私の後ろに腰を下ろした。

「君の綺麗なお尻に鞭の痕が付いてしまったね。後で薬を塗ってあげよう」

 ジェネシスはつるりと私の尻を撫でてそう言った。

「そんなこと……いいから……早く中に」

「こうして焦らしてやるのも、『総統』のすべきことなんだろう?こんなふうに間近に君の孔を見るのもまた一興だな」

 指先で孔の入り口をいじられ、私は尻を振った。

「ダメだよ、この孔をじっくり虐めてあげるんだからね。動かないで大人しくしていなさい。さぁ、君の中を見てやろう」

 そういうと、ジェネシスは何かひやりと冷たいものを尻に当てた。

 

 

 

 

 

 

「な、なに……」

「奴隷は黙ってお尻を突き出していればいいんだよ。さぁ、肛門鏡で君の中を見てあげようか。ああ、ふふ、中が充血して濃いピンクに染まっているね。ひくひくしていて可愛いよ。君にも見せてあげたいねぇ」

「や……やぁ……そんなこと……!」

「奴隷は身も心もすべてご主人様のものだ。君の知らない部分を知っておくのも主人の権利だな。ああ、いいね。ピクピクして……中にペニスを欲しがっているようだ」

 ジェネシスはさらに私の後孔を押し開いて、そうささやく。その吐息が尻孔に当たって、私はさらに孔を敏感にひくつかせてしまうのだった。

「ジェネシス……や……もぅ、恥ずかしい……」

 消えそうな声で私はジェネシスに抗議した。

「このひくついた孔に入れてやろう」

 ジェネシスは肛門鏡とやらを私の後ろから抜くと、私の腰に手を掛けた。

「『セフィロス』……サイカフスを取ってあげよう。ただし姿勢は変えてはいけないよ」

 そういうと、腕と太ももを繋いでいる拘束具を外してくれる。

 言われたとおり、尻をあげたままの格好を保っていた。

「そう、それでいいよ。君は従順な孔奴隷になるのだから、こんなものがなくても言うことを聞けるよね」

「ジェネ……シス、『いやらしい……孔奴隷の孔に、ペニスを入れてください』」

「ああ、いいだろう」

 熱く張り詰めた男根が、私の後ろに宛がわれる。

 力を込めて、ずぷずぷと中に侵入してきた。

「あッ、あぁッ……入ってくるぅ」

「……いい締め付けだ」

 ジェネシスが私の耳元でため息を吐く。ぞくぞくと背が震え、強烈な甘い陶酔がこみ上げてくる。

 パンパンと腰を打ち付けられて、中の良いところを突き上げられる。

「あッ、いいッ……もっとぉ……!」

「いったい何度イったら満足するんだい?本当に欲深い孔奴隷だな」

 パァンと揺れる尻を叩かれ、私は悦楽の悲鳴を上げた。

「お尻を打たれながら、突き込まれるのが好きかい?このいやらしい淫乱尻を」 

 バシッとジェネシスが平手で、私の尻を打つ。その刺激がさらに私を絶頂へと誘う。

「いい……!お尻……打って……もっと、打って」

「いいとも、淫乱なお尻を真っ赤に腫れ上がらせてやろう」

 ビシッ!バシッ!と立て続けに打擲を受けて、私は悦楽に酔い身震いした。

「あぁん、いい……奥まで突き込んで……あぁッ、イクぅ!」

 またも私はジェネシスを待たずに吐精してしまった。