『被虐の王子〜尻奴隷の悦楽〜』
 
<4>
 
 KHセフィロス
 

  

「あッ……あ、あぁーッ!」

 孔がふくれて

 ビシュッと、最初のほとばしりが出た。

 その後も我慢しきれず、私の尻は噴水のように湯を吐き出してしまった。

「はい、全部出して。たっぷり出してごらん。ああ、大分中が綺麗に洗えたようだな。じゃ、もう一度」

 そういうと、ジェネシスは残酷にふたたび嘴先を、開ききった肛門に突き刺した。

 彼は口にしたことはやる男であった。

 都合、五回のお湯での浣腸を終えられると、噴き出す湯は濁りのない物となったのだ。

 

「よく頑張ったね、いいこだよ」

 荒い息を吐く、私の唇に軽く接吻をして、ジェネシスはやさしく笑った。

 私はもう何も言えないほどぐったりとして、マットの上に突っ伏していた。尻を上げた格好が恥ずかしいとか、後孔がピンク色に弾けて盛り上がっている感覚も、もうどうでも良いという気分になっていたのだ。

 

「じゃあ、今日のメインディッシュをごちそうしようか。ああ、いいよ、その格好のままで、むしろそのほうが都合がいい」

 そういうと、ジェネシスは、持ってきた箱を開けて、何かの道具を手繰った。

 私はもうこれ以上の苦痛を味わいたくはなかった。だが、分身は何かを期待するように、張り詰めて勃起していたのだ。

「これが何だかわかるだろう? こうして見るととても綺麗だよね」

 ジェネシスが手にしていたのは、大きな真珠が繋がっているネックレスのような代物だった。

「パールビーズの極大のものだ。今の君なら飲み込めるだろう」

 ジェネシスは、それにチュッと口づけると、私の背後の位置にやってきた。

「む、無理だ……もう……疲れて……」

「浣腸くらいで倒れるような鍛え方はしていないだろう?今日はこれをたっぷりと味わってもらうために呼んだんだよ」

「や、やめ……頼む……」

「そうは言いながらも、君のここはこんなに膨らんでいる。どうして、言葉と身体が違うセリフを吐くのかな」

「ち、ちが……う、これは……」

「こんなに固くそそり上がって。もうちょっと我慢してくれないと、君ばかりをいかせることになってしまう」

 そういうと、ジェネシスは金属の指輪のような代物を手に取った。

 それがいったいなんであるのかと気付く前に、私の分身は、その根元をリングで堰き止められてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

「ちゃんと俺のいうことが聞けたら、いかせてあげるよ」

 ジェネシスはビーズのロープを手に取った。普通の真珠よりも一粒が遙かに大きなものだ。

「じゃ、下のお口に食べさせてあげよう」

「ジェ……やぁッ!」

 ジェネシスが存分に可愛がられた私の後孔に最初の一粒を宛がったのだ。

「さぁ、食べて」

 ぐぷんと飲み込まされる。痛みは無いが、変な感触がする。

「どんどんいくよ」

「ひぁッ……やッ……」

 ぐぷん、ちゅぶ……ぐりゅ……

 ジェネシスはどんどんビーズを腹の中に収めてしまう。いったい何個のビーズがついているのか。7、8個目を入れられると、腹が張るような違和感が強くなった。

「や……ジェネ……シス、苦し……」

「ちょうど半分だね。さぁ、頑張って」

 ジェネシスは、指の腹で入り口を愛おしむように撫で回すと、続きのビーズを入れ始めた。

 ぐぷっ……ずぷっ、ずりゅ……

「あッ……あぁッ……あぅん……!」

 ひとつ入れられる事に、私の尻は跳ね、耳を覆いたくなるような喘ぎが漏れ溢れてくる。

 それと同時に、私の男根は汁をたらたらと垂らし、これ以上ないほどに怒張していた。リングで根元を堰き止められていないなら、いったい何度気をやってしまったことだろうか。

「さぁ、ラスト」

 そういって、ジェネシスが、わざとゆっくり最後の一粒を、その部分に食べさせた。

 ぐりゅん……

「ひぁッ……苦し……もぅ……いや……」

「いいこだね、全部食べられたよ。ははは、お腹がぽこぽこだ」

 ジェネシスは四つん這いの私に覆い被さるようにして、下腹を撫でた。

「いやぁッ……ぐりっ……ってしないで……!あッ……あッ、漏れる」

「まだ出しちゃダメだよ。勝手にひり出したら、もう一度、浣腸からやり直しだからな」

「む、無理……ジェネ……シス、もう抜いてくれ……」

「ふふ、こんなにここが喜んでいるのに?」

 腹に着きそうなほど、首をもたげていた私自身を彼が掴み、乱暴にしごいてみせた。

「ひぃあッ、やッ……あぁッ!」

「ずいぶんといい様子だね、『セフィロス』。君はどうやら被虐嗜好があるようだ。浣腸されて、ビーズを入れられて、こんなに感じてしまうのだからな」

 背中からジェネシスが、声を耳に吹き込んでくる。それだけでも、私には耐え難い快楽になる。