『被虐の孔奴隷2 ~ふたりに愛されて~』
 
<3>
 
 KHセフィロス
 

 

 

「ジェネシス……も、もう……」

「どうしたの、もう堪えられないの?まだ指を入れただけだよ」

「イ、イきたい」

「ペニスにボンテージを着せてあるだろう。そのままではイけないよ」

 じゅぷっ、ぐぷっ、ぐちゅ

 ジェネシスが後孔を嬲る。私は後ろでに縛られたまま、肩で喘ぐだけだ。

「あッ、はぁッ、あんッ、ジェ、ジェネシス……もうやめ……て」

「そうだね、いかせてもらえないでこうされるのはつらいだろうね」

 人ごとのようにジェネシスが笑った。

「あぅ……ま、前がきつい……苦しい」

「つらくなかったら、お仕置きにならないだろう。今夜の本は『お仕置き』がテーマなんだから」

「そ、そんな……なんで……」

「君が選んで読んだ本だよ。内容は覚えているでしょ」

 指での責めを休むことなく、ジェネシスが言う。

「レオン、もう後ろはトロトロだ。先に使ってくれ」

 ジェネシスがレオンを呼ぶ。レオンはそのまま後ろに回ると、私の腰に手を当てた。入り口に熱の塊を押しつけられる。

 ずぷっ……!

 私の蕩けた秘所は、たやすく彼の先端を受け入れた。レオンはそのまま、ずぷずぷと根元まで男根を埋め込む。

「あッ、あぁッ、あぅん!」

「いい具合だ。中が熱くて吸い付いてくるようだ」

 レオンが息も乱さず、ジェネシスにそう応えた。

「さすがレオン、若いねぇ。じゃあ、そのまま中で出してあげてくれ。今夜はたっぷりと『セフィロス』を可愛がってやろう」

「……了解した」

 機械的にそう言うと、レオンは速いペースで抜き差しを始めた。

 私の後ろからは、

 ぐちゅ、ずちゅ、ぐちっ……

 という、淫猥な水音が聞こえてくる。

「あッ、あッ、あぅッ」

 レオンの律動に合せ、小さな悲鳴が漏れる。

 ああ、いかせて欲しい。一刻も早く解き放たれたい。

 熱の行き所を封じ込められたまま、私は生理的な涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 パンパンと肌のぶつかる音が早くなる。

「ジェネシス、もう出る」

 レオンが低く掠れた声で、そうつぶやいた。

「いいよ、彼の腹に注いでやってくれ」

 ジェネシスが突っ伏した私の肩を抱き上げ、舌を嬲る深い口づけを楽しみながら、レオンに応えた。

「あ……くッ……」

 レオンが大きく胴震いをすると、私は身体の奥に彼の精を叩き付けられた。

 

「ふふ、レオンはよかったと言っているよ。しかし……『セフィロス』のこれ、こんなに膨らませてはつらいだけだろう。もう少し自制できるようになるといいんだけどね」

 ジェネシスがボンテージできつく締め上げられたペニスを、そろそろと撫でる。そんなささやかな刺激でさえ、私にとってはただひたすらつらいだけだ。

 顔を上げた拍子に、ボタボタと熱い涙がジェネシスの腕にこぼれ落ちた。

「あぁ、泣いちゃって……そんなにレオンのが良かったの?」

 その問いに、私は素直に頷いた。

「出したくてたまらないのだろうけど、まだまだ我慢だよ。君は孔奴隷なのだから、いつでも使えるような身体でいなければ……」

 そういうと、ジェネシスは私を仰向けに転がした。

 落ちてきそうな星空を眺め、あらためてここが外なのだと思い知らされる。

 

「ジェ、ジェネシス……」

「今度は俺の番だ。両手を後ろに回してくれているから、腰が浮いていて、ちょうどやりやすそうだね」

 ぬちぬちと私の秘所をいじりながら、ジェネシスが言った。

「レオン、この前、『セフィロス』に教えた、乳首を可愛がってやってくれ。もっとももう両方とも固くなっているようだけど」

「…………」

 レオンが横から手を出して、手を縛られて無防備になっている両の乳首を指でつまんだ。そのまま、揉みしだき、先端を上に擦り上げるように愛撫する。

「あッ、あぁッ、やッ……」

「乳首でも感じられるようになったんだね。フェラチオには時間がかかったが、乳首はすぐに覚えられたね。じゃあ、俺も中に入らせてもらうよ」

 そういうと、ジェネシスは私の奥に、自身の高ぶりを押し当て、入り口付近での抜き差しを始めた。

 

「あ、あぁ、ジェネシス……もっと深く」

「深くして欲しいの? いけないのに、よけいにつらくなるよ」

「で、でも……もっと……」

「そうかい、君が言うのなら、奥まで入らせてもらおう。そら……」

 ずぷんと、ジェネシスの張り詰めた男根が、奥の扉を叩いた。

「あぁん……!」

 と、腰が浮く。