『被虐の孔奴隷2 ~ふたりに愛されて~』
 
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 KHセフィロス
 

 

 

「はい、上手にできたね。とても気持ちよかっただろう」

 姿勢を保つことができずに倒れそうになる私を、ジェネシスがやわらかく抱き留めてくれた。快楽の波が大き過ぎて、それに抗うこともできなかったのだ。

「一度いっただけじゃもの足りないだろう。次の刺激が欲しくなる。君の身体はそういうふうにできているのだものね」

「レオン、後ろから入れて、座位になってくれるかい」

 ジェネシスがごくあたりまえのように、レオンに注文した。

「さぁ、『セフィロス』、四つん這いになって」

 レオンはジェネシスのいうとおり、私の蕩けた秘孔におのれのものを宛がうと、ずぶずぶと根元まで埋めてきた。

「あっ……レオン……もっとゆっくりして」

 私はそう願ったが、それが聞こえたのか否か、抜き差しの速さはずいぶんとゆっくりとしてくれた。

 繋がったまま、レオンの下肢に座るような形で座位になる。私は深いところを突かれて声を上げた。

「いいね、ふたりともいい格好だよ。どうだ、『セフィロス』。レオンのは大きくて美味しい?」

 からかうようにそう告げると、ジェネシスは竹串のように細い器具を持ち出した。私はすぐに気付いた。以前に一度されたことがあるからだ。

「その顔は何をされるかわかったみたいだね。君はこっちの感度も良かったからねぇ。レオンに貫かれたまま、いやらしいペニスのほうもたっぷり可愛がってあげるよ。きっと君はこれがクセになるのではないかな」

 そういうと、ジェネシスは私の立ち上がりかけたものを手に取り、先端から細い器具を挿入しはじめた。

「尿道用のバイブだよ。これもスイッチひとつで、ぶるぶると震える」

 そういいながら、ジェネシスが手元のリモコンをいじる。

「や、やめ……」

「レオンの腹の上で踊ってごらん」

 その瞬間、腰がくだけそうな快感が私を襲った。

 ヴィーンというモーター音に合わせて、腰が自ら跳ね上がってしまうほどにだ。

「あぁッ、あひッ、ひぃッ!」

 高い声が自然にこぼれ、ただひたすら快楽だけを追う。レオンが胸の飾りを背後からいじってくるのも、もどかしいほどに私の身体は興奮して跳ね上がった。

「どう、今までで一番感じるんじゃないかな。後ろにはレオンのものを喰い絞めて、乳首も可愛がられて、三つ目はこのペニス……この鈴口から中をバイブでいじられているんだよ。二人がかりじゃないと、到底楽しめない快感だろう」

 ジェネシスが謳うようにそう言った。

 

 

 

 

 

 

「ためらいながらここの『扉』を開ける君を見ていると、いつも思うんだ」

 ジェネシスが、バイブレーターの突き刺さった鈴口をいじりながら、楽しそうにつぶやく。

「今日はどんなことをしてやろう。何をしてやれば悦ぶだろうってね」

「ジェネシス……ジェネシス……もう、イク」

「いいよ、たっぷり出しなさい」

「や、やだ、こんな格好で……あッあッあッ……前のを抜いて……!」

「精液で押し出してしまえばいいよ。この震えるのが気持ちよくてたまらないんだろう」

 くちくちと竿の部分を擦りながらジェネシスがささやいた。

「あッ……やッ……あぁッ、出るッ……!」

 固くそそり立った私のそれは、中に仕込まれた細いバイブレーターを押し出して射精した。

 私を抱いている耳元でレオンが、くっと息を詰める。レオンを飲み込んでいる自身の後孔が、びくびくと彼のものを喰い絞めて震えているのを感じた。

「……ジェネシス、俺も限界だ」

 レオンが低い声でそうつぶやいた。

「いいよ、レオン、好きなようにしてあげて」

 私のペニスから吐き出されたグロテスクな機器をいじりながら、ジェネシスはそう言った。

 背面の座位のまま、レオンが私の腰を持ち上げる。

「あッ……レオ……ン」

 そしてそのまま、強い力で下におろした。奥の奥を彼の固いもので突かれ、いったばかりなのに、私の身体はすぐに反応してしまった。

 レオンは腕の力だけで、私を持ち上げてはおろしを繰り返す。下ろされたときに深々と差し込まれる『杭』が蕩けるような快楽となって私は自身で腰をうごめかせた。

「レ、レオン……う、動くから、だからゆっくり……」

 私は自分の力で手をついて、腰を持ち上げおろすように努力をした。座位の体勢のままだと、レオンにばかり負担が掛かってしまう。

「うふ、健気で可愛いね、『セフィロス』。ほらもう少しだよ。もっといやらしく腰を動かして、レオンのを締め付けてあげて」

「あッ、あんッ、あぁ、レオン……」

 私はジェネシスが眺めているにも関わらず、恥ずかしげもなく腰をうねらせ、尻を振った。