『奴隷調教~愉悦の孔奴隷~』
 
<8>
 
 KHセフィロス
 

 

 

「あぁッ!」

 痛みはあまり感じないが、その衝撃に声が漏れる。

 パシーン

 ビシッ!

 バシッ!

 私の後ろで鞭が弾ける。その都度、喘ぎ声が漏れるが痛みよりも、浣腸で敏感になったお腹に響くのがつらいのだ。

「ジェ、ジェネシス……もう……出させて……」

 必死にジェネシスに乞い願うが、彼の返事は冷ややかなものだ。

「二十分と言われたら、孔奴隷は素直に従うんだよ。苦しいから許してくれなどというのは甘いね」

 パシパシと鞭をもてあそびながらジェネシスが言う。

「それよりもこの状況でも立ててるんじゃないのかい。座って足を広げてごらん」

「う、動けない……」

 情けなくもそうつぶやいた私の身体を、レオンが背後から抱き上げると、開脚姿勢で座らせた。

「あうぅぅ」

 その衝撃で腹がゴロゴロと鳴る。

「ずいぶんと腹が膨らんでいるな。腸の蠕動する音が聞こえる」

 レオンは冷静にそういうと、ぽこりと膨らんだ下腹を撫で回した。

「あッ、あッ、ダメぇ……!お腹……ダメ……」

「あの細い腹が……すごいものだな」

 私のうめきを気にすることもなく、レオンはそのまま膨らんだ腹をマッサージするように手を動かした。

「おや、やっぱりペニスを固く立ち上げて……」

 ジェネシスがにやりと笑うと、そそり立った私の中心に指を這わせる。

「まだ十五分も時間があるね。鞭打ちも終わったし、残りの時間は性感マッサージの時間にしてやろうか」

 レオンにそういうと、彼はすぐに私の背後に回り後ろから腹を撫で始めた。

「あぁッ……あひぃ……レオン……いやぁ……」

「マッサージしてもらった方が、老廃物が出やすくなるだろう。さて、俺はこのペニスを可愛がってあげようか。たっぷり味わいなさい」

 ジェネシスの手が、巧みに私の中心を扱いてゆく。射精する一歩手前での快楽を与えられ、私は身も世もなく泣き出さずにはいられなかった。

「お、お腹……出したい……イきたい……あぁん……もう出させてぇ……いかせてぇ……うッ……うあッ……ひっく」

「ああ、ふふ、泣き出しちゃって。わがままな孔奴隷だね。いいよ、その可愛い顔をじっくりと拝ませてもらおう。さぁ、あと十分だ。しつけは厳しくしなければね」

 レオンの無骨で大きな手が、ぐりぐりと私の腹をさする。ジェネシスのしなやかな指は、私の分身をやわやわと撫でる。

 残りの十分間が、まるで一時間にも感じられるつらさであった。

 

 

 

 

 

 

「よし、十分経ったね。それじゃ、孔奴隷としておねだりしてごらん」

「はぁッ……はぁッ……プラグを外して、トイレに行かせて……ください」

 私はジェネシスに必死に頼んだ。

「そうじゃあない。もっと奴隷としてのおねだりの仕方があるだろう」

「は、早く……ジェネシス……もう、保たない」

「仕方のない人だね。いいかい?『いやらしい孔奴隷のお尻からプラグを外して、排泄をお許しください』だよ。言ってごらん」

「あッ……あうッ、『い、いやらしい……孔奴隷の、お、お尻から、プラグを外して……排泄を、おゆ、お許しください』」

「そうだ。いつでも自分の身分と立場を忘れてはいけないよ。プラグを外す前に、お尻を鞭で十回叩くからね。よく覚えておきなさい」

 ジェネシスは厳しい声でそういうと、私をふたたび四つん這いならせ、何度も仕置きをもらった尻に、バラ鞭を当てた。

「声を出して、打たれた数を数えること。いいね」

 パシーン!

「ひ、ひとつ……」

 私は震える声で、数を口にした。

「もっと大きな声で。遅れたり、間違えたりしたら、最初からやり直しだ。そらッ」

 ビシッ!

「あうぅ、ふ、ふたつ……」

 バシッ!

「み、みっつ……」

 パァン!

「よ、よっつぅ……」

 ジェネシスはまさに総統として、出来の悪い孔奴隷のしつけをしているといった風情だった。

 私はお腹の苦しさと、ペニスの疼きに尻の痛みが加わって、腹の奥がきゅうっと切なくなるようなおかしな快感を感じていた。