『奴隷調教2~愉悦の孔奴隷~』
 
<1>
 
 KHセフィロス
 

 

 

「緋色の屋敷へようこそ」

 扉を開けて中に入ると、いつもの軍服を着たジェネシスが、艶めかしく私を迎えてくれた。

 ここはすでに見慣れた、『緋色の屋敷』……総統の私室に間違いなかった。

「どうして……またこの世界……?」

「ふふ、君が読んだ小説の中で、一番気に入っているんじゃないのかい?」

 それの作者であるジェネシスが、茫然と突っ立ったままの私に、やさしく微笑みかけた。

「いや……だ。この世界は嫌……」

 緩慢に頭を振り、私は開けたはずの扉に向かって、急いで振り返った。

 しかし、そこにあったはずの扉は、すでに跡形もなく消え去っていたのだ。

「…………ッ!」

「まだ、引き返せると思っているの?一度この部屋に来たからには、君が十分満足しなければ、帰り道は現われない。そういうルールだったでしょ」

「…………」

「わかったのなら、お茶にする?それともすぐに始めたい?」

 ジェネシスが、あらかじめ用意された茶器を手早く準備しながら、そう訊ねてくる。

「……今日はそんな気になれない」

 聞き入れてはもらえないとわかっていながら、私は低くつぶやいた。

「そんなはずはないだろう。どうせ始まってしまえば、君は可愛く啼いてくれるはずだ」「…………」

「お茶はいらないようだね。それじゃ、いつもどおり、服を脱いで」

 ジェネシスは軍服のネックを緩めながら、そう『命じた』。

 私は震える手で、衣のボタンを外した。長い貫筒衣はそのまま、足元に落ちてしまう。

「いつ見ても綺麗な身体だね」

 乗馬鞭を、つーっと、私の肌をへその辺りから胸元まで這わせ、乳首をピンと弾いた。

「あ……ッ」

 と、声が漏れてしまう。

「ほら、気分が出て来たんじゃないか?」

 もう一方の胸の飾りを、つんつんと鞭で突きながらジェネシスが笑った。

 

「そういえば、レオンはまだかな」

 ジェネシスがそう言ったときだった、部屋の扉を開けて、レオンが入ってきた。彼もやはり禁欲的な軍服を着ている。

「遅くなったな」

「やぁ、レオン。よかった」

「すまんな」

「君はお茶はいいのかい。さっそく始めようと思っていたところなんだけど」

 ジェネシスがそういうと、レオンは私を一瞥し、

「ああ、そのようだな」

 と頷いた。

「茶はいらない。さっさと済ませよう」

 とレオンが言った。

「君はまったく愛想がないねぇ。孔奴隷を躾けてやるのも、大切な仕事だよ」

「そうか……そうだな」

 と、素直にレオンは頷いた。

 

 

 

 

 

 

「まずはどうする。咥えさせるか?」

 レオンが冷ややかな目で、私を見た。

「そうだね、最初はいつもどおりに始めよう。さぁ、『セフィロス』。ベッドに行こうね」

 よろよろとおぼつかない足取りで歩く私を、レオンがひょいと抱き上げ、寝台の上に乗せた。

「さぁ、『セフィロス』。レオンのをおしゃぶりだ。お尻を俺の方に向けて高く上げて」

「…………」

 私は言われたとおり、レオンの前に身を伏せて、尻を高く上げた。

 目の前にレオンのペニスが突きつけられる。

 いつものように、口を開いて、それを喉の奥まで咥えこんだ。

「んぐ……ちゅぶ……」

 唾液を絡めて、舌で扱くように舐め上げる。

「ふぅ……口での奉仕は大分上手くなったな」

 レオンが心地よさげに息を吐き出し、私のフェラチオを褒めてくれた。

「後ろはどんな具合かな」

 ジェネシスは、私の後孔をつつくとそう言って笑った。

「襞を丁寧に撫でてあげようね」

「あ……んぐ……ぐぷっ……」

「おしゃぶりの気を抜くんじゃないよ」

 そう言いながら、ジェネシスは肛門の襞に沿って指を滑らせた。

「んぐッ……あはぁ……ぐぷッ……」

 後ろからのもどかしい刺激に、私は腰が揺れるのを必死にこらえた。この世界にやってきてから、後孔をいじられるのに慣れてしまい、わずかな刺激でも腰をひくつかせてしまうのだ。

「じゅぷッ……ずぷッ……あぐッ……」

 レオンのペニスが固く膨らんでくるのがわかる。まもなく絶頂を迎えるだろう。

「いいぞ、『セフィロス』。その口に出してやろう」

 レオンは私の頭を抱え込むようにすると、前後に腰を動かし始めた。

「んぷッ……あぐッ……んぐッ……!」

 私は必死に舌を使って、レオンに仕えた。びくりと彼の腰が戦慄き、青臭いえぐみのある体液が、私の口に吐き出された。

「ごぷっ……んぐ……げほっ……」

「よし、よく出来たな」

 レオンが私の髪を撫でてくれた。