~この手をとって抱き寄せて~
 
<7>
 
 

 

 

 

「それほどいじっていないのに、お尻の孔がびしょ濡れだ。指を美味しそうに咥えているよ」

 ジェネシスは私の後ろに、二本の指を挿入しながら、ささやいた。

「あッ……あんッ……」

「昨夜はどの本を読んだって?」

「あぅ……もっとぉ……」

「ほら、どの本を読んだの?教えてくれないと、指を抜いてしまうよ」

「ぐ、軍服のシリーズ……読んだ」

「あぁ、なるほど、それで『孔奴隷』なんだね」

 面白そうにジェネシスが頷く。

「ゆ、指……もっと……欲しい」 

 中途半端に擦られて、私の欲しいところには届いていない。もっと奥へと腰を振って私はねだった。

「ふふ、どうせなら、軍服ごっこをしようじゃないか。孔奴隷になりきってみせてごらんよ。俺も『総統』になったつもりで楽しむから」

 ずちゅ、ぐちゅ……

 と、奥を擦られて、私は激しく喘いだ。

「あッ……あん……いやぁ……」

「嫌じゃないだろう。指だけじゃ不満かい」

 からかうように言うジェネシスに、私は頷き返した。

「中に……入れて……」

「それじゃ入れてあげられないな。孔奴隷として言ってみてよ」

「いや……私は……孔奴隷なんかじゃ……」

 そういうと、ジェネシスは、ずるりと指を抜き去ってしまった。絶頂寸前だった私の身体だけが取り残されてしまう。

「あぁッ……」

 絶望的な悲鳴が口からこぼれ落ちる。

「いや……ジェネシス……入れて……!」

「ダメだよ。孔奴隷ごっこなんだから。ほら言ってごらん」

 尻孔がうずうずと疼いている。一刻も早く、そこを大きなモノで擦り上げて欲しい……

 こらえにこらえたが、快楽を追う火照る肉に、私は敗北した。

「い、いやらしい、あ、孔奴隷の孔に……ペ、ペニスを……入れてください……」

 尻をひくつかせて、ジェネシスにおねだりする。

「ああ、うん、可愛いねぇ。いいこだよ、『セフィロス』」

 そう言いながら、ジェネシスは、うつ伏せになった私の尻に手を掛け、ぐいと奥を暴いた。

 

 

 

 

 

 

「ふふ、下の口は正直だね。早く咥えたいと涎を垂らしてひくついているよ」

「く、ください……ジェネシス……」

「ああ、いいだろう。たっぷりと奥で味わいなさい」

 そう言うと、ジェネシスはそそり立った固いモノを、私の後ろに当てた。

「さぁ、入っていくよ」

「あッ……あぁんッ……!」

 肉を掻き分け、熱い塊が、ずんずんと奥に向かって入ってくる。

「あぅ……あふッ……」

「そら、奥を突いてあげる」

 固いしこりの部分を、ジェネシスの反り返ったペニスが擦り上げた。

「あぁん……そこぉ……そこ……ダメぇ……」

「この奥のところが好きなんだね」

 ずちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ……

 濡れた水音と、肌のぶつかり合う、パンパンという音が部屋に響く。

「『セフィロス』……今、お尻の中がどうなっている?」

 まるで夢に出てくる、本物の『総統』のように、妖しくジェネシスが問いかけてくる。

「やっ……いやぁ……」

「ちゃんと言えないと、また抜いてしまうよ」

「い、言う……言うから……」

 私は屈辱的な言葉を口にする。

「お、お尻の中……ジェネシスのペニスが……お、奥を突いている。中を……かきまぜて……すごく気持ち……いい」

「すごく気持ちがいいんだね。ふふ、正直な君はなんて可愛いんだろうね。もっともっと虐めてあげたくなるよ」

 ずちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ……

 激しく突き上げられ、私は限界を訴えた。

「もぉ……ダメ……イク……イっちゃう……!」

「ダメだろう?孔奴隷が先にイクなんて」

「……ッ……違う、私は奴隷なんかじゃ……」

「イかせないで、このまま抜いてしまおうか」

 ずるりとペニスが引き戻され、私は声をあげた。

「このままイかせて欲しいなら、孔奴隷になりきってみることだよ」

「わ、わかった……」

「いいこだね。じゃあ、孔奴隷として、俺がイクまで堪えてね」

 そういうと、ジェネシスは激しいピストン運動を始めた。

 奥をズンと突き、入り口まで戻ると、ふたたび激しく奥を抉る。

「あッ、あんッ、あふッ!」

「いい喘ぎ声だ。もっと聞かせてごらん」

「あぁん、あぅッ、あひッ」

 貫かれるたびに、私の口から喘ぎが漏れるのだ。奥を深々と突かれ、私は限界を訴えた。

「もぅ、ダメ……ジェネシス、早く……早く出して……」

「まだだ。もっともっとあげるから」

「い、いや……早く……もう、ダメ、もうイク、イク~っ!」

 次の瞬間、ジェネシスのものを喰い絞めて、私は激しく射精してしまった。