~この手をとって抱き寄せて~
 
<15>
 KHセフィロス
 

 
 

 

 玄関を開け、家の中に入るともはや一刻の猶予もならないほどの欲求が溢れ出す。

 私は自ら膝を突き、ジェネシスのズボンのジッパーを下ろすと、中で熱くなっている欲望を引っ張り出した。

 口に咥えこみ、舌を絡め、強く吸い上げる。

「っ……『セフィロス』、激しいよ……」

「ん……ちゅぐ、んぐ、あぐ」

「……もう、いい。後は君の中で出してあげる」

 ジェネシスはそういうと、私に机に手を着くように言った。

 彼の手が、エスタ風の長衣の裾をまくり上げる。

「少しほぐさないと……」

「いい……早く欲しい……もう蕩けてる」

 私はジェネシスを急き立てた。

「今日は情熱的だね、『セフィロス』。じゃあ、中に入ろうか」

 ジェネシスは私の尻孔に、勃起した欲望を当てると、ゆっくりと分け入ってきた。

「ん……あッ……」

「本当にとろとろだね。だが……いい締め付けだ」

 ズプ、ズプと奥まで入り込んでくる熱の塊に、私は嬌声を上げた。

「あんッ……あぅッ……あ……いい!」

「いいかい、『セフィロス』」

「いい……すごい……いい……もっと奥まできて」

「いいこだよ、孔奴隷。君の孔は本当にきつくて……甘いよ……」

 ジェネシスが腰を使って、挿送を繰り返し始めた。

「あん……あぁッ……そこぉ……!」

「どこだ、ここか。ほら、君の好きなところを擦り上げてあげるよ」

「いいッ、いいッ、あぁん……もっとして」

「前もいじって欲しいんだろう。ふふ、もうこんなに膨らませて」

 長い指が前を扱き始める。

 

 

 

 

 

 

「あん……ダメ、すぐ……イッちゃう」

「ふふ、ダメだよ、孔奴隷はご主人様を満足させてからじゃなければね。ほら、気分を出して孔奴隷になったつもりで応えてごらん。上手に言えたら、これからもっと気持ちよくしてあげるよ」

「あッ……あぁん……『孔、奴隷の……孔を使ってくださってありがとうございますぅ…… どうかもっとお楽しみください』」

「ふふ、いいこだね。存分に楽しませてもらうよ」

 ずぷんと深く突かれて私は腰をおののかせた。

「あんッ……もう、イク……出ちゃうぅ……」

「まだだ、まだ我慢だよ」

「む、無理……無理ぃ……あッ、あぅん!」

 足がガクガクと震え、立っていられなくなる。

 次の瞬間、熱の塊が突き上げてきて、私は噴き出すように射精してしまった。

 頽れそうになった腰をジェネシスが抱きかかえる。

「また先にイッたね。悪い子だな。後でたっぷりとお仕置きしてやろう」

 パンパンと腰を打ち付けて、ジェネシスがささやいた。

 ジェネシスは、くっと息を詰めると、私の体内に精液を注ぎ込んだ。

「さぁ、『セフィロス』。寝室に行くぞ」

 ジェネシスは私を抱き上げると、ベッドルームのドアを開いた。