~この手をとって抱き寄せて~
 
<21>
 KHセフィロス
 

 
 

 

 

 

「あぁッ……やッ……」

「嫌と言いながら、本当は期待しているくせに。おやおや、こんなに雫を垂らして」

 ぬっちゅ、ぬっちゅ、にちゃ、にちゃ……

 先走りがジェネシスの手を汚し、いやらしい水音を立ててしまう。

「あん、や、やだ……まだ本……読んで……」

「おみやげにプレゼントするよ。どうだい?いかせて欲しいんだろう。ほら、可愛い声でねだってごらん。『イかせてください』ってね」

「やだ……そんな気になれない」

「だが、身体は正直だよ。どんどん固くなる。蜜も溢れてきているね」

「あ、あぁ……もぅ」

「『もう』なんだい?ほら、言ってごらんよ『イかせてください』ってね」

「あ、あん……い、イかせて……ください……!」

「ようやく素直になったね、いいこだよ」

 ジェネシスは私の身体を抱き上げると、寝室に運んだ。

 大きなベッドの上に下ろされ、足を割り広げさせられる。

「さぁ、いやらしいペニスがよく見えるように、足を大きく開くんだ」

「や……やぁ……恥ずかしい……」

「孔奴隷はご主人様のいうことを素直に聞けばいいんだよ。そうすれば気持ちよくさせてあげる」

 ジェネシスの言うとおりに、足を広げ、勃ち上がって震えるペニスをあからさまにした。

「そう、それでいい。扱いてあげるから、ほら、イッていいよ」

 ずちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ、と竿を激しく扱かれる。親指で亀頭の先端をぐりぐりと塗り広げられ、私は嬌声を上げた。

「あぁッ……イク……!イッちゃう!」

「いいよ。さぁ出して」

 ジェネシスに追い上げるように扱かれ、私は想いきり劣情を吐き出した。

「いっぱい出たね。気持ちよかった?」

 タオルでその部分を拭われ、低くささやかれる。

 恥ずかしい問いかけに、私は素直に頷いた。

 

「ふふ、やっぱり今夜も眠らずにいるつもりかい?まぁ、もっともまだ夕方だから、今から始めれば、ほどよい時間に眠れるか」

 ちらりと時計に目線をよこし、ジェネシスが笑った。

「そうだ、せっかくいろいろとオモチャを買ってきたのだから、まだ試していないものを使って遊ぼうか。ねぇ、『セフィロス』」

 射精を終えてぐったりと座り込んだ私に、ジェネシスが訊ねる。

 

 ……また気持ちよくなれる……

 

 私の脳裏に浮かんだのはただそれだけだった。

 

 

 

 

 

 

 私はアイマスクで視界を奪われ、ジェネシスの為すがままに抱かれていた。

 視界が利かないと、与えられる愛撫の予測が付かずに戸惑うのだ。

 

「さぁ、このぷっくりと膨らんだ可愛い乳首を虐めてあげよう」

「痛ッ……!」

 その部分を食いちぎられたような強烈な痛みが私を襲った。

「もうひとつも……こうだ」

 もう一方の乳首にも同じ衝撃が走り、腹の奥が熱くなった。

「あ、痛ッ……あっ、あっ」

「乳首が痛い?」

 そこをピンとひっぱり、ジェネシスが耳元でささやく。

「痛い……」

「ふふ、可愛い乳首にボディクリップを着けてあげたんだよ。痛いといいながら、こっちはこんなに大きく膨らんでいる」

 熱の中心に手を添えられて、私はビクビクと身を震わせた。

「あ、あぁんッ……ジェネシス……もっとして……」

「まぁ、待って。乳首だけでイケるように調教してあげたいね」

 痛かった乳首の片方から痛みが消える。

 ころころと舌で転がされる感触に、私は掠れたため息を吐き出した。

 

 ちゅく……ちゅく……ちゅぶ……

 

「あ……あふぅ……」

「孔奴隷に特別サービスだ。そら……」

 もう一方のボディクリップも、勢いよくパチンと外され、声が漏れた。

 ジェネシスの大きな手が、両方の乳首を摘み、こりこりとこね回す。

「あ、あん……」

「乳首が紅く膨らんで、ピンと立っているよ。両方とも、ほら……つぼみが開きかけている」

「や……あぁ……」

「舐めて欲しい? それとも、摘んで虐めて欲しいかな?」

 きゅっと摘まれ、私はびくびくと腰を震わせた。

「よし、じっくりこね回してあげよう。これだけコリコリにしこっているんだ。きっとここだけで、イけるようになるよ」

 ジェネシスの指が、乳首を捉え、押しつぶすようにこね回す。つんと摘み上げ、ぐりぐりと押し込み、ときにはやさしく舌先で転がされる。

「あッ、あッ、あんッ」

「ふふ、可愛い声が出ているね。ここをいじられるのが好きなんだろう?」

「あッ、あふッ……乳首……気持ちいい……あ、あん……好き……」

 私は本の中の奴隷のように、ご主人様に応えていた。

「ペニスから涎が垂れているね。どうやら、乳首だけでもイけそうだ」

 ふたたび、敏感な先端を、こりこりと捏ねられ、強く引っ張り上げられる。

「あ、あんッ!」

「そら、イッてごらん。女の子みたいに、乳首でイッちゃってごらん」

 きゅっきゅっと強く扱かれ、私は高い悲鳴を上げた。

「あッ、あぁん!出るぅ……乳首でイッちゃう……ッ!」

 次の瞬間、私は上体を大きくのけぞらせ、身体の中心から精液を迸らせていた。