『堕ちた天使~軍服と鞭』
 
<6>
 
 KHセフィロス
 

 

 

「よし、奥まで入った。ここにセフィロスの大好きな香油を溶いた液をたっぷり注ぎ込んであげる」

 そういうと、ジェネシスは管に繋がっているポンプ状の機械から、チュウッとぬるい香油を私のペニスの中に注いだ。

「んあッ! やぁッ! 中が中がッ」

「どう、お尻をバイブで犯されて、ペニスには美味しい香油をたっぷりと注ぎ込まれて……幸せでしょう?」

 ねっとりと私に口づけてジェネシスがささやいた。

「気位の高いセフィロスは、実はマゾヒストなんだよね。いじられて、虐められて感じちゃう変態さんだったんだよね」

「ちがッ……よせ……そんなんじゃ……」

「さて、香油も全部入ったな」

「あッ……あぁッ……出させて!出させて、ジェネシス!」

「ダメだよ。さっきのお漏らしのお仕置きだ」

 ジェネシスはそういうと、管を抜き去ったあと、亀頭の先端に革製のクリップをはめ込んでしまった。これでは新たに注がれた香油を吐き出すこともできなくなってしまった。

「あッ……あぁッ……ま、まえが……とろける……くるし……お願い、出させて……出させて……ッ」

「かわいそうだけど、罰はきちんと受けなくちゃね。リモコンの出力を『強』にするよ」

 ヴィンと中を屠る凶器が激しく蠕動しだした。

「うあぁッ!はぁん!ひぃッ!」

 途端に尻が跳ね上がる。四つん這いにさえなれず、私はその場に這い蹲って尻を高く上げた。

「尿道に注ぎ込んだ媚薬も大分効いてきただろう?」

「あぁっ……ジェネシス……ジェネシス……もう許してッ……いかせてッ」

 びくびくと痙攣をおこしながら、私は乞い願った。

「まだまだ、もっと感じて、乱れてごらん」

「あッ、あうッ……も、もう、死んじゃ……う。こんな……はぁッ、ゆるし……てッ、あはんッ」

「ふふ、可愛いね。何て君は素敵なんだろう」

 ジェネシスがさも愛おしげに、私の尻から背に手を滑らせた。そのまま背を撫で、髪を梳かれる。

「出したくてたまらないんだ。そうだよね。お尻にみっちり極太のいぼいぼバイブを咥えこんで、前には媚薬の香油を流し込まれているんだもんね」

「あッ、はぁッ、ジェ、ジェネシス……」

「あぁ、可愛い。もっともっと啼かせて虐めてあげたくなるよ。俺の大切な恋人として、もっといやらしく感じやすい身体に躾けてあげたいね……」

「あぁ……あふぅ!お、お尻……壊れちゃ……う。もうダメ……ジェネシス……!」

「ふふ、正気でいられるのも、もう限界かな。君を壊してしまってもいいんだけど、まだまだこの身体で楽しみたいからね。最後にお漏らしの鞭を、十回当てて終わりにしてあげよう」

 そういうと、ジェネシスはその綺麗な手に、しなやかな鞭を持った。

「お尻を立てて。逃げたりしたら、最初からやり直しだよ」

 私はバイブレーターを咥えさせられた尻を、大人しくジェネシスに向かって差し出した。動かないで居るようにとの命令が、とても難しいのは、波のように襲ってくる快感のせいだ。ひとつの姿勢をとり続けることが難儀なのである。

 

 

 

 

 

 

 パシィンと、一回目の鞭が、尻に当てられた。

 熱くたぎった下肢に、氷を当てられたように、その一撃は厳しく響いた。

「ほら、まだまだだよ」

 ビシッ

 パンッ

 バシッ

「あッ、あひぃッ、ひぃーッ」

 痛みに喘ぎが漏れるが、ジェネシスは手を休めようとはしなかった。

 そのまま、十回鞭打ちを受けてから、ようやくジェネシスは今日のしつけは終わりだと言ってくれた。

「じゃあ、ペニスの先のキャップとリングを外してあげよう」

「ジェネシス、早く……は、はやく……がまんできない」

 私は必死にジェネシスにねだった。

 彼はもったいぶった手つきで、ペニスの先端から器具を取り去り、長く私を苦しめていたペニスリングを外してくれたのであった。

「あぁ……出るッ……出るーッ!」

 仰向けになった私のその部分に、ジェネシスがタオルを当ててくれる。私はその中に、存分に耐えに耐えきった精液を放った。

「すごいね、おもらしみたいにまだチョロチョロ漏れているよ。そんなによかったのセフィロス」

「はッ……はぁッ……はぁッ……」

「これは本当にしつけのしがいのある真性のマゾ奴隷だな。もう普通のセックスじゃ感じることも出来なくなるよ」

「そんなこと……ない。これは私の悪夢……こんなの私の望んだ事じゃ……」

 身体を起こそうと力を入れるが、足と腰が笑っていてしまって、全然起き上がることができないのだ。

「いいよ、起こしてあげる。その前に四つん這いになって」

 そう言われて、私はあからさまに反応してしまった。この上一体何をされるのかという恐怖で。

「何を言っているの。今日はもう終わり。お尻の手当をするんだよ」

 鞭を当てられた尻は、ひりひりと燃えるように痛むが、そこをジェネシスに突き出すのは勇気の要ることだった。

「ほら、早くして」

 そう言われて、躊躇しつつもその体位をとると、ジェネシスは別の香油の瓶を取り出した。赤く腫れた尻肉にそれをしたたらせ、丁寧に塗り込める。