『堕ちた天使~軍服と鞭2』
 
<3>
 
 KHセフィロス
 

 

 

「あッ……あはッ!あぅ……イクぅ……!」

 次の瞬間、私はジェネシスの口腔内に、存分に精を放っていた。

 彼は甘いジャムごとそれを嚥下して、不機嫌な声を上げた。

「まだ、ダメだと言っただろう。まったく君は我慢が利かないな」

「はぁッ、はぁッ……」

 そんなふうに叱られても、身体の欲求には逆らえない。私はそう言い返してやりたかったが、呼吸がなかなか整わないのだ。

「これはお仕置きだな」

 とジェネシスが冷たく言い放った。

「今日は『おねだり』をたっぷり仕込んでやろう」

 レオンに目線で合図を送る。

 レオンのほうは無表情のまま、オモチャ箱の中にあったロープを取り出した。

「尻を突き出させた格好で、手足の自由を奪ってやれ」

 鞭の音を、パシパシと立てながら、レオンに命令する。

「や……やめッ……」

 私はなんとかレオンに取りなそうとしたが、彼にはまるで何も聞こえていないようだ。あっという間に、ジェネシスの命じたとおり、私をロープで縛り上げた。

 うつぶせになり、尻を高く上げた格好は、恥ずかしい場所が丸出しになってしまう。足を閉じようとしても、大きく開かれた形で縛られ、そんなささやかな矜恃さえも奪い尽くされてしまった。

「レオン、『セフィロス』を可愛がってやってくれ」

「……どうすれば?」

 と、レオンが訊ね返す。

「ペニスを扱き、アナルを蕩けさせてやれ。だが、絶対にイかせるな」

「了解した」

 レオンはすんなりと命令を受け入れると、縛られた私の後ろに陣取った。

「ジェネシス。いつもの媚薬をくれ。そのほうが早いだろう」

「ああ、そうだったね。はいこれ」

 レオンの手に、薄桃色の液体が入った瓶が渡される。

 

 

 

 

 

 

「レ、レオン……やめ……」

「アンタは我慢が出来なさすぎる」

 ジェネシスと同じことを言われ、私は言葉を続けられなかった。 

 トロトロと香油を尻に垂らされ、レオンが塗り広げてゆく。丸い臀部はもちろんのこと、奥の孔には殊の外丁寧にたっぷりと仕込まれた。

「あッ……あッ……ん」

「まだだ。前にもくれてやる」

 彼は自身の手のひらに香油を垂らし、そのままの手で、今は力なくうなだれた私のそれを手に取った。

 くっちゅ、くっちゅ

 と、リズミカルに、そこを扱きあげながら、根元から先端に向かって塗り込んでいく。

「あッ……あふッ……あん」

 レオンが手を擦り上げるたびに、私のその部分はじんじんと熱を持ち、立ち上がっていくのがわかる。

 すると彼はペニスを扱く手を休め、後孔に指を掛けた。

「ここも、香油のせいで、ずいぶんとほぐしやすくなった」

 その部分を指で撫でさすり、入り口近くに、ぬぷぬぷと指を差し込む。

「あッ……あぁッ……あん」

「……喘ぎ声も堪えられないのか」

 明らかに私を見下した物言いで、レオンが吐き捨てた。

「く……ッ」

 ギリと唇を噛みしめるが、わき出す快感は押さえられない。

「もっと深くするぞ」

 ずちゅ、ぐちゅ

 指二本の抜き差しが早くなった。

「あッ……あッあッ、い、イク……!」

 ぶるぶると胴震いが私を遅い、今にも劣情を吐き出さんというときに、レオンは挿入していた指を、ずるりと抜き取ってしまった。

「なッ……あッあッ」

「上手い、上手い、上手だよ、レオン」

 ぱちぱちと拍手をして、ジェネシスがはやし立てる。