『堕ちた天使~軍服と鞭2』
 
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 KHセフィロス
 

 

 

「ジェネシス、ペニスリングを貸してくれ。出口を塞いでいないと、すぐに出させてしまいそうになる」

「ああ、そうだね。じゃあ、リングを使おうか」

 例のオモチャ箱から、銀色の輪をジェネシスが差し出した。

「なるほど。お仕置きというなら、寸止めもいいけど、空イキはもっとつらいからね」

「ああ、そうだ」

「すぐに言うことを聞くオス犬になるんじゃないかな」

 ヒュンヒュンとこれ見よがしに、鞭を振ってジェネシスが笑った。

 私は身をよじって逃げようとするが、身体は最初から縛られているのである。とてもジェネシスやレオンを躱すことなど出来やしない。

 あっという間に、下肢のその部分に、射精止めのリングを設置されてしまった。

「ジェネシス、これでいいだろう」

 とレオンが言った。

「ああ、そうだね。ではまた可愛がってやってくれ……あ、いや、せっかくなんだから、俺も参加しようかな。腕はそのままでいいから、身体のロープを取ってあげよう。今さら逆らえるとは思えないしね」

 ジェネシスはそういうと、両腕を縛り上げたロープはそのままに、身体の方を解いてくれた。

「『セフィロス』、キスをしようか。簡単なのじゃなくて深~いキスをね」

 そういうと、ジェネシスは私の口腔を貪ってきた。

 舌を絡ませ、強く吸い上げられたかと思うと、口の上のほうまで舐り上げる。息をするのも苦しいようなディープキスに、腰が砕けそうになる。

「どうしたの?この程度のキスでそんなに感じるなんて」

 頽れそうになる私の背を抱え上げて、ジェネシスが、チュとからかうように頬に口づけた。

「く、薬のせいだ……貴様があんなものを使うから……!」

 怒気を含んだ私の言葉に、ジェネシスはいけしゃあしゃあと応える。

「媚薬入りとはいっても、たいした効果のあるものではないよ。ほとんどは香油の成分で肌が滑らかになるようなものだ」

「口では何とでも言えような……!」

「本当だってば。そんなに眉を吊り上げて怒るようなことじゃあないだろう?それより、ほら四つん這いになって。まだまだ訓練は続くんだから」

 ジェネシスは軽く鞭を私に当てると、あの恥ずかしい格好にならせた。

 

 

 

 

 

 

「後ろは俺が可愛がってあげよう。レオンのをしゃぶってやってくれ」

 そう言われても私に拒否権はない。

 目の前に突き出されたペニスに大人しく、舌を絡める。

 両手が縛められているので、使えるのは舌だけだ。

 ちぶゅ、くちゅ、じゅく……

 涎が口のまわりに溜まり、糸を引いてシーツに染みを作る。

 レオンのものが、私の口腔の中で徐々に力を持ってくる。だが、フェラチオにばかり気を取られているわけにはいかない。ジェネシスが私の後ろを責めてくる。

 リングのついたペニスを片手で握り、やさしく上下に擦り上げられる。

 もう一方の指は、後ろの孔を、つぷつぷといじっていた。もどかしい快楽に腰が揺れるが、ジェネシスはその様を楽しんでいるようだ。

「あッ……ん…… んぐ……ちゅぷ……」

 レオンのものが私の口の中で膨れ上がる。このレオンは、私の知る彼とは異なっているとはわかっていても、同じ顔をしている彼に奉仕するのは嫌ではなかった。

「ん……んぐ……あッ……はッ」

 後ろに指を刺されて、腰が揺れる。どうしてこうジェネシスは、私の弱い部分を的確に責めることができるのだろう。

 後孔への刺激が激しすぎて、なかなかフェラチオに身が入らない。

 

 ぐちゅ、ずちゅ……

 後ろから抜き差しの音が聞こえてくる。

 ダメだ、レオンのものに集中しなければ、いつまで経っても射精を許してもらえない。

「んぐ……ぐちゅ……くちゅ……」

 私は必死に舌を動かした。

「くっ……もう出る……ッ」

 レオンが低くささやいた。

 そうだ、出してくれ……思い切り私の口の中に……!

 言葉に出来ない言葉を、口の動きに伝わらせて、私はレオンを絶頂に導くように、舌を滑らせた。

「……ッ……はぁッ!」

 口の中で腫れ上がった陽物が、ビクビクと痙攣すると、私の喉に精液を放った。

「げほっ……!ごぷ……ごほっ!」

「はぁ……はぁ……ジェネシス……こっちは満足させてもらった」

 レオンがそう言った。