『~軍服と鞭~ 性の饗宴』
 
<10>
 
 KHセフィロス
 

 

 

 

 

「レオン……イク……もうダメ……だ」

 レオンは、背後から私の身体を、うつ伏せに押し倒し、激しく抜き差しを始めた。

「イッていいのは俺が出した後だ」

 パンパンと腰を打ち付けながら、レオンが言った。

 しかし、ずっと戒められていた私のペニスは、すでにはちきれんばかりの状態で、レオンを待っている余裕などまるきりなかったのである。

 強く腰を打ち付けられるたびに、尻の奥の良いところが擦り上げられ、私はぶるぶると胴震いをした。

「あぁッ、もう、ダメ……イク……イクぅ!」

「まだだ」

「あぁ……ああッ!」

 高い嬌声を放ち、私はずっとこらえていた精を吐き出してしまった。

「『クラウド』に続いて『セフィロス』まで……まったく仕方のない子たちだねぇ」

 ジェネシスがからかうようにそう言った。

「こら、誰が先に出していいと言った。しっかり尻を立てろ」

 レオンが、私の腰を抱え上げて、ふたたび勃起したペニスを挿入してきた。

「あぁ……!」

「そら締めろ」

 パンと尻を叩かれ、私は下肢に力を込めた。

「あぁッ……レオン……そこぉ……!」

 出したばかりだというのに、ふたたび弱い部分を突かれて、甘い声が漏れる。

「あぁ、いい……イくぞ」

 レオンがくっと息を詰め、低くつぶやいた。

 熱の固まりが、私の体内で弾け、熱い体液が腹の奥に注がれた。

「あぁ……ッ!」

 二度目の絶頂は、一度目より軽かったが、私は存分に快感を楽しんだ。

 レオンがずるりと私の内から、ペニスを引き出した。

 その拍子に、身体が横倒れになるが、それを戻す気力もなく、私はそのまま倒れた。

 

 

 

 

 

 

「『クラウド』も『セフィロス』も、なかなか我慢が利かないね。ふたりとも先に出しちゃって、仕方のない子たちだなぁ」

 ジェネシスが苦笑混じりにそう言った。

「これはお灸を据えないといけないね。レオン、どうする?」

「言葉通り、灸を据えてやろう。ふたりとも、そこに並んで四つん這いになれ」

 レオンが低い声でそう言った。

「あれ、レオン、ちょっと怒ってる?」

 からかうようにいうジェネシスに、レオンは「その通りだ」と応えた。

「お気に入りの『クラウド』まで粗相をしちゃったから?」

「……それもある」

 無愛想にそう応えると、レオンはパンパンと手を叩いた。

 すぐに道具を揃えたカートが運び込まれる。

 お灸に使うもぐさと、火を付けるためのマッチが並んでいる。

「ジェネシス、始めていいか?」

 レオンが声を掛ける。

「いいよ。今日は君に任せる。ふたりともヒイヒイ泣かせてやってくれ」

 

 レオンが尻の上、四ケ所にもぐさを乗せた。きっとクラウドも同じようにされているのだろう。

  香が燃えるような匂いがする。

 ……火が付けられた。乗せられた部分がじわりと熱くなってくる。

 ふぅと息を吹きかけられるのは、火種を煽っているのだろう。

 

「『セフィロス』はこのお仕置きを受けるのは初めてだね。だんだん熱くなってくるからね。最後までしっかり辛抱するんだよ」

 ジェネシスがレオンに茶をすすめながらそう言った。

 端から見たら、さぞかし滑稽に見えるだろう。男がふたり並んで、マットに這い蹲って、尻に灸を据えられているのだ。 

 しかもそれを眺めているのは、きっちりと軍服を着込んだ男がふたりだ。