『~軍服と鞭~ 性の饗宴』
 
<11>
 
 KHセフィロス
 

 

 

 

 

「熱い……熱いですぅ!もう我慢できません……!」

「熱い……! レオン、もう……やめ……」

 じわじわと染み込むような熱さに、限界を訴える。『クラウド』も同じなのだろう。半泣きで許しを乞うている。

「ひぃ……熱いぃ……お尻が焼けちゃうぅ」

 『クラウド』がぼとぼと涙をこぼした。

「もうそろそろいいんじゃないか。痕なんかついたら、それこそ勿体ないし」

 ジェネシスのすすめる茶も飲まず、まさしく調教師のように私たちの傍らに立ったレオンが頷いた。ジェネシスのいうことならば受け入れようという判断なのだろう。

 レオンが尻の上のもぐさを、さっさとはたき落とした。

「ふたり並んでお尻にお仕置き受けていて、なんだか可愛いよ。こっちから眺めているととても微笑ましい絵ずらだねぇ」

 ジェネシスが茶を飲みながら、尻を並べている私たちを見てそう言った。ひどく楽しそうだ。

「まだまだ仕置きは終わらないぞ。姿勢を崩すな」

 厳しい声でレオンが言った。不機嫌な顔をしている。

 この上なにをするというのだろう。灸を据えられた尻はひりひりと痛むし、もう鞭は欲しくない。

 

「次は浣腸だ。たっぷり2リットル入れる。ふたりとも尻を上げて伏せろ」

 レオンは用意されたシリンジを浣腸液で満たした。注射器の太さは腕ほどもあろうかという巨大なものだ。それを見ただけで身がすくんでしまう。

「ひゃあ……!」

 先に『クラウド』に挿入したのだろう。高い声が上がった。

「ひぃ……苦しい……苦しい……ですぅ」

「まだまだだ。もう一本あるんだからな」

「いやぁ……!」

「最近は、おまえの調教をしていなかったからな。少し甘やかしすぎたかもしれん」

 独り言のようにレオンが言う。

 気に入りの孔奴隷が総統の前で粗相をしたのが不快だったのだろう。

 レオンは続けざまに、『クラウド』の後孔にシリンジを押し込んだ。

「あぁ……お腹痛い……レオンさま……もぉ……」

「ダメだ。すべて飲み込め」

 冷たくそう言うと、最後にアナルプラグを押し込んだ。

 もちろん、私にも一切の手心は加えず、たっぷりと2リットルを注ぎ込み、栓をした。

 

 

 

 

 

 

「ふたり並んで尻を高く上げろ。二十分間、そのままの姿勢を崩すな」

 レオンはそう命じると、ようやくジェネシスのすすめに従って、テーブルに着いた。

「レオンはホントに軍人ってカンジだね。まぁ、この辺で厳しく躾けておくことは大事かな」

「この程度はたいして厳しくもないだろう。『クラウド』もまだまだダメだな」

 ため息混じりにレオンが言う。

 

「『クラウド』は君の気に入りじゃないか」

「最近は孔として使ってばかりだった。調教の手を休めていたからな。これからはもっと厳しく躾けるつもりだ」

「それはいいことだね。あの子も初心に戻って、君に仕えるようになるだろう」

 ジェネシスが穏やかにそう言った。カタンと音がしたのは、彼が立ち上がったのだろうか。後ろ向きで四つん這いになっているので、彼らの様子をうかがい見ることは出来ない。

「ふふ、ふたりともしっかり反省しているかい?さぁ、後、十分だ」

 ジェネシスの手が私の背を撫で、尻のプラグをいじった。

「あうぅ……ジェネシス……お腹……痛い……」

「どれ……ああ、お腹がぽっこりと膨らんで可愛いね」

 そう言って私の下腹を撫でる。

「ひぃ……!」

「ふふ、二十分我慢すれば、汚いものがすっかり出て行くからね。もうしばらく我慢だ」

 私の髪を撫でて、今度は『クラウド』の様子をうかがった。

「『クラウド』のほうはどうだい?あぁ、泣いちゃって可哀想にねぇ。浣腸のお仕置きは久しぶりかな」

「う……えぇ……総統閣下……苦しいですぅ……おトイレに……もう出させてくださいぃ……」

「まだ後十分あるよ。『クラウド』は甘えっ子だね。今日はうんとレオンに可愛がってもらえばいいよ。さて、お尻の具合はどうかな」

 ジェネシスがわざとプラグを押し込んだのだろう。

 『クラウド』のせっぱ詰まった悲鳴が上がった。